お酢と油の選び方

お酢と油の選び方

健康的にお酢と油を選ぶポイントをご紹介。
様々な料理で口にするものなので、なるべく身体に優しく、健康的な物を選びたいものです。

■ お酢の力

お酢

胃酸の分泌を促して消化を助けてくれる
お酢のラベルを見ると「醸造酢」とあるように、お酢は立派な発酵食品。酸味の穏やかな米酢や甘みのあるリンゴ酢、香りのよいワインビネガー、イタリアのバルサミコ酢、中国の黒酢など種類が豊富なので、用途によって使い分けるのも楽しいものですが、「合成酢」とあるものに酵素の力はありません。

お酢のイチオシは黒酢。
アミノ酸が豊富で、体内で酵素を活性化させる働きがあるだけでなく、味わいも格別です。 お酢は胃酸の分泌を促進して消化を助けるほか、糖質の代謝を活発にして疲労物質の乳酸をエネルギーに変換するため、疲労回復効果もあります。

米酢
お米から作ったお酢で、お米だけで作られているものを「純米酢」と呼ぶ。腸内を酸性にして丈夫にする有機酸を含んでいます。

黒酢
玄米で作った米酢。アミノ酸やミネラルが豊富に含まれているため、酵素が取り込めるだけでなく、栄養価も高い。

■ 油脂を賢く選ぶ

油

α-リノレン酸とオレイン酸を使い分けよう。
油脂は体になくてはならないものですが、とり過ぎは禁物です。健康を損ねる物もあるので注意が必要です。もっとも避けたいのはトランス脂肪酸。人工的に作られたマーガリンやショートニングの原料で、体内で細胞の働きに悪影響をもたらします。酸化した油や植物油に含まれるリノール酸の過剰摂取もよくありません。

体に良いのは、αーリノレン酸とEPA・DHAです。
α-リノレン酸は体内に入るとEPS・DHAに変化します。EPA・DHAは天然の青魚(イワシやアジ、サバなど)からとれます。αーリノレン酸はフラックスオイル(アマニ油)やえごま油、しそ油に多く含まれます。ただし、熱に弱いので生でとることが大事です。加熱調理に向くのがオレイン酸です。菜種油、ごま油、玄米油、グレープシードオイルに多く含まれます。

フラックスオイル(アマニ油)
生のまま使うほか、酸化しやすいので開封したらできるだけ早く使うのも大事。 他にはえごま油、しそ油もおすすめです。

菜種油・ごま油
オレイン酸は悪玉コレステロールを減らす働きがあり、血液の循環を良くするためにも効果的。ただし、とり過ぎは禁物。

マーガリン・サラダ油
マーガリンにはトランス脂肪酸、サラダ油にはリノール酸がたっぷり。マーガリンはバター、サラダ油は菜種油に替えることをお勧めします。

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