酵素を活かす食べ方で、健康的にダイエット 前編

酵素を活かす食べ方で、健康的にダイエット 前編

酵素ダイエットをする際に、まずは知っておきたい酵素のこと。
酵素を効率良く摂取するための方法や、せっかく摂った酵素を、消化で大量に使ってしまう食材などをご紹介。

酵素を活かす食べ方で、健康的にダイエットは2回に分けてお送りいたします。

生野菜・果物はすりおろして酵素量アップ

酵素はすりおろすことで活性化します。よく咀嚼しても同じ効果がありますが、あらかじめおろし金ですりおろすほうが効率的。大根や山芋のほか、ニンジン、たまねぎ、きゅうり、かぶ、じゃがいもなどもすりおろして美味しく食べられます。すりおろし野菜を使ったドレッシングやスープなどもおすすめです。

ジュースにするほうが酵素は活性化

果物は生で食べるよりもジュースにするほうが酵素は活性化します。その際、ジューサやスクイーザーを使うと、繊維質をカスとして分離させ素材のエキスだけを抽出します。舌触りはよいのですが、繊維質も酵素活性に重要な役割を果たしますから、摂らないのはもったいない。その点、ミキサーやブレンダーだと、繊維質もそのまま残るので、こちらがおすすめです。
なお、りんごや梨などの果物はおろし金ですりおろして食べるのも効果的です。

酵素を大量に消費する酵素抑制物質を避ける

生のナッツ、豆などは、自然に熟したり、腐敗することがありませんね?これは酵素阻害剤が含まれているためで、食物として口にした場合、体内ではこれを分解しようとして酵素をたくさん使いますが、それでもなお消化できない、じつに厄介な食物です。

また、植物の種子は、土の上に落ちても腐らず、発芽に適した時期に芽を出すようになっています。これは、ABA(アブシジン酸)という物質が発芽抑制因子として働くため。ABAは、人体にとっては、細胞活性抑制、老化推進などの作用がある有害物質。食べ続けていると、肝臓がん、すい臓がんほかあらゆるがんの因子となります。

玄米や大豆、小豆、ヒエ、アワ、キビなどの種子、生のナッツ類、枝豆やそら豆などの 豆類は、2時間以上4時間以内水に浸けることで酵素阻害剤を中和でき、酵素抑制物質も解除できます。
また、果物を食べるとき、ジュースにするときは、絶対に種が入らないように注意してください。ただし、イチゴ、キウイフルーツ、きゅうり、トマトの種は例外です。

種に含まれる酵素阻害剤

発酵食をプラスして酵素を活性化

塩麹や甘酒、ぬか、味噌やしょうゆ、お酢、漬け物や納豆などは、すべて発酵食品です。こうしてみると、日本食材には発酵食品が大変多いことがわかります。「日本人の寿命の長さは漬け物のおかげ」という学説があるほどです。
発酵食品がなぜ体にいいのかというと、乳酸菌が豊富だから。乳酸菌には腸内の善玉菌を増やし活性化させる働きがあります。酵素も活性化させるので、食物の消化吸収がよりスムーズになります。
ヨーグルトやチーズも発酵食品ですが、含まれるのは動物性乳酸菌。先に挙げた納豆などの発酵食品に含まれる植物性乳酸菌は、胃酸にも負けず、生きたまま腸に届くという特性があるため、動物性乳酸菌より効率よく善玉菌を増やしてくれます。

発酵食品の中でもおすすめなのは納豆

発酵食品の中でもおすすめなのは納豆です。血液をサラサラにする「ナットウキナーゼ」、女性ホルモンと同じ働きをするイソフラボン、病気予防に欠かせないコリン、ビタミンK、ジピコリン酸のほか、食物繊維もたっぷり。ネバネバさせるほど酵素量が増えるので、よくかき混ぜて食べるといいでしょう。
お酢も、血圧抑制、血糖値コントロール、疲労回復の作用があり、酵素を活性化させる力も強い大変優秀な発酵食品。いろいろなお酢がありますが、熟成が進んだ黒酢が栄養価が高いといえます。

加熱食もバランスよく摂り、サプリメントも取り入れる

酵素たっぷりで、ビタミンやミネラル、ファイトケミカルなどの栄養素も充実した、生野菜やフルーツをたくさん食べる。これが酵素ダイエットの基本です。
けれども生食オンリーの極端な生活は、ダイエット中の短期間なら悪くありませんが、長く続けるのはやはりマイナスです。動物性の食物からしか摂れないアミノ酸やビタミンB群といった栄養素もあります。また、昨今は畑や土壌の悪化のためか、野菜やフルーツに含まれるビタミンCや鉄分、カルシウムなどは、昔よりも少なくなっています。そのため野菜以外のもので補うことも必要なのです。

また、加熱調理すると酵素は死んでしまいますが、栄養価が高くなる食物もあります。たとえば、しいたけや大根は、生よりも干したほうが、繊維質やミネラルがアップ。またすべての野菜は、加熱により細胞膜が破壊され、中の栄養分が吸収されやすくなります。

バランスの良い食事

大切なのは、ひとつの食べ方にとらわれすぎないこと。いろいろなものをバランスよく食べたほうが、美しく痩せられ、長く健康を保てます。
目安としては、生食(果物&生野菜)、加熱食(野菜、きのこ、豆、イモ類中心。肉、魚、卵は少量)を5対5か、生食のほうを増やして6対4くらいがベストだと思います。
また、忙しいなどの事情で酵素食をうまく取り入れられないときもあることでしょう。 そんなときは、無理をせずに、酵素サプリメントを利用するのも手。天然の酵母由来の良質のものであれば、副作用はありません。

ただ、酵素ドリンクはオススメできません。
日本では食品衛生法で65℃以上(85℃以上の場合もあり)で加熱殺菌しなければ飲料として販売できない決まりがあるため、せっかくの酵素はその時点で死んでしまうからです。


前半の内容はいかがでしたでしょうか。
大量の酵素を使用して生の種を消化させようと働いてしまうというのはご存知でしたか。イチゴやキウイなどの種が大丈夫な理由は、一つ一つが小さいので影響がないからだそうです。他にも、発酵食の箇所では納豆をオススメしておりますが、キムチやぬか漬け、ピクルスなどもオススメです。

食べないダイエットよりも食べるダイエットで、代謝を上げて健康的に痩せていく酵素ダイエットを是非お試しください。

後半では、食物繊維、ヨーグルト、油、水に関しての4つの内容をご紹介いたします。

後編の内容はこちらからご確認いただけます

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