酵素野菜のノート #06 ねぎ
「酵素野菜のノート」はimmunocasaが摂取を推したい野菜の身体への作用や、食べ方、レシピなどを専門的に紹介していく特集記事です。
ネギは100gあたりのカロリーが28kcalと低カロリーの野菜です。
基本的には一年中流通していますが、寒さにあたって風味を増した冬のネギは太くて柔らかく、味が乗って良質になります。
ネギを刻んだ時に目にしみるアリシンには様々な健康効果があるため、寒い時期には特に積極的に食べて欲しい食材です。また、アリシン以外にも様々な成分が含まれています。
ネギの緑の部分は「緑黄色野菜」になり、抗酸化作用や美肌、免疫力向上、代謝促進に効果が期待できる栄養素が豊富に含まれております。
また、白い部分は「淡色野菜」と言い、緑の部分とは違う栄養素が含まれており、殺菌作用や血栓予防、発汗促進、免疫力活性化などあるほか、神経を落ち着かせる効果もあると言われています。

ネギの白い部分含まれる栄養効果
アリシン
ネギにはアリシン(硫化アリル)という成分が含まれています。
この成分はネギの白い部分に多く含まれており、ねぎ特有の強い香り成分になっております。
ネギ以外では、玉ねぎ、にんにく、ニラなどに含まれております。
また、アリシンには下記のような様々な働きがあります。
血行促進
体温を高めて血行を促進させ冷え性の改善や風邪の症状の緩和や不眠などに効果があります。とくに手指や足指など体の末端部分の血行をよくする作用があります。
抗菌・殺菌作用
体内に入り込む様々な菌に対して効果を発揮します。
血中コレステロールの増加抑制
コレステロールの合成抑制と脂肪酸の合成を抑制してコレステロールを低下させます。
血栓の生成予防
血液凝固作用を遅らせる働きがあり、血液をサラサラにして血栓を予防する効能があり、動脈硬化や高血圧、脳梗塞などの予防に役立つといわれています。
抗酸化作用
体内で活性酸素などの消去に関与する働きがあり、がんの予防などに効果があります。
消化吸収
硫化アリル特有の強い匂いは、食欲増進とともに、インスリンや胃液の分泌を促し、消化吸収を高めます。
疲労回復
糖質を効率的にエネルギーに変えるビタミンB1の吸収を助ける効果があり疲労回復につながります。
ネギオール
免疫力賦活、殺菌作用、抗ウイルス胃炎などの原因のピロリ菌にも発汗作用もあるため、風邪をひいたときには熱冷ましの効能、ウイルスなどを退治する働きもあるといわれています。
ネギの緑の部分含まれる栄養効果
β-カロテン
β-カロテンには、活性酸素のはたらきを抑える抗酸化作用や、免疫力を高める働きがあります。また体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を丈夫にします。
油脂と一緒に食べると吸収が良いため、炒め物などの油脂を使った料理がおすすめです。
カルシウム
歯や骨の形成に欠かせないミネラルの1種です。 背が伸びて骨が育つ成長期、赤ちゃんの発育する妊娠・授乳期には特に不足しないようにしたい成分です。
セレン
体内の抗酸化物質の生成になくてはならないミネラルの1種です。セレンは活性酸素の発生と発がんの抑制効果があるとされています。
カリウム
血圧低下につながる栄養素である「カリウム」が多く含まれています。カリウムは、体に含まれている余計な塩分を体の外に出す効果があり、血圧を下げる代表的な栄養素です。塩分のとりすぎを調節するのにも役立ち、むくみ改善も期待できます。
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。また色素沈着を防ぎシミやそばかすも予防します。傷ややけどを早く治す作用もあり肌の健康を保つのに必要な栄養素です。
抗酸化力も強く、脂質の酸化を防ぎ動脈硬化の予防が期待出来ます。
ネギの栄養を効率的にとれる食べ方
ねぎは抗酸化力が強く、美容と健康の維持には欠かせないビタミンが豊富に含まれています。緑の部分と白い部分の全体を食べるようにして上手に使い分けしましょう
ネギを生でたべる

ネギの香り成分のアリシンは、長時間水にさらすと成分が流れ出てしまいます。また、ビタミンCやカリウムも水に溶け、含有量が減ってしまいますので注意が必要です。 生のまま冷ややっこや汁物のトッピングに使うのがおすすめです。そのほか、スープやなべに加えてゆで汁ごと食べるようにしましょう。
ネギに熱を加えて食べる
旬の時期のネギ類は、加熱することで、辛み成分が揮発して、もともと含有している甘みを強く感じるようになります。鍋や汁物などは、水に溶けだした成分も一緒にとれます。
ネギに含まれるβ-カロテンは脂溶性なので、油類といっしょに摂取したほうが吸収されやすいです。β-カロテンをしっかりとりたいときは、炒め料理などに使いましょう。

ネギをビタミンB1が多く含まれる食べ物と一緒に食べる

ネギに含まれる硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を助けるはたらきがあります。この作用をムダにしないために、ビタミンB1を多く含む食材と組み合わせて食べてみましょう。ビタミンB1は、豚肉やレバー、かつお、玄米ごはんに多く含まれています。ネギの香りは魚や肉のくさみを消してくれる効果もあります。
また、ビタミンB1は糖質を効率的にエネルギーに変える作用があるため糖質を多く含むメニューとの食べ合わせもおすすめです。
アリシンは刻むことによって沢山作られ、時間と共に消えてしまうので、食べる直前に調理することが大切です。 水に溶けてしまう成分が多いため、なるべく生のまま食べるのがおすすめですが、生のネギは食べすぎると酸化アリルの刺激が強いため胃を荒らしてしまうこともあります。胃が弱っているときにはネギを加熱して食べたり、食べる量を控えめにしましょう。
PRA検査では、食物を食べた際に体に与える影響を数値化する検査を行う事が可能です。
当社はサプリメント開発のプロセスで、一つの大切な指標としてPRA(Psychogalvanic Reflex Analyser/精神電流反射分析装置)での検査結果を取得し参考にしています。 被検者を筆者の私として検証した結果です。
どうぞご参考にしてください。
今回は、ネギにはどのくらいの酵素などが含まれているのかなどを検査してみました。
検査したのは、ネギの白い部分と緑の部分を分けて検査したのと、白い部分を加熱したものを調べました。
白い部分と緑の部分の酵素量はほぼ同じくらいですが、それ以外の抗酸化作用やアンチエイジング、代謝向上などは緑方が優れている結果になりました。
ネギの緑の部分は煮物などの臭みをとりや、香りづけに使われたり、買う人によっては緑の部分を捨てている方も多いようです。
食卓に並ばない事もある部分ですが、栄養素は豊富で美容効果も高く、免疫機能にも効果的なので女性だけではなく健康意識の高い方にもおすすめです。
加熱すると酵素は壊れてしまうのでどうしても失われてしまいますが、その他の効果は下がっていないため、生だけではなく、煮物や鍋、炒め物やそのまま焼いたりと様々な料理に使える食材なので、健康維持や美容効果の為にも是非日々の食卓に並べたい一品です。