健康意識の高い人達が選んだのがウォーキング
世界癌研究基金(WCRF)と米国癌研究財団(AICR)は、運動は大腸(結腸)がんのリスクを下げる事は「確実」で、閉経後乳がん、子宮がんのリスクを下げることは「ほぼ確実」という評価を2007年に行っています。また、がんにかかるリスクを下げるだけでなく、がんにかかった後のがん死亡を防ぐ効果も運動にはある、と言う報告も増えてきています。
運動にも様々な種類がありますが、日常的に取り入れやすく、運動が苦手な人でも無理なく行えるのがウォーキングです。外に出て日差しを浴びながら歩く事で、体内で活性型のビタミンD3が生まれます。
この、活性型ビタミンD3の大きな特徴はがん予防効果があることです。1日30分~1時間程度歩くことで、約4,000IUのビタミンD3を生成されます。
また、歩くことで新陳代謝が良くなると、体内に蓄積された老廃物も汗となって排出されやすくなり、血流も良くなります。
このように健康のために有効なメリットが、ウォーキングには数多くあるのです。
心臓に負担がかかるジョギングよりもウォーキング

1977年に「奇蹟のランニング(邦題)」という本が出版されました。
著者は30代半ばで体重が100kg以上もある肥満体で、減量ために毎日15kmのジョギングをはじめたところ、数ヶ月で30㎏以上の減量に成功したという内容で、世界的なベストセラーになった1冊です。
この本の出版と共に、アメリカではジョギングが大ブームになりましたが、1984年に著者が日課のジョギング中に心筋梗塞で急死した事により、ジョギングブームは衰退していきました。
そこで次に健康意識の高い人達が選んだのが、心臓に負担のかからないウォーキングでした。ウォーキングは運動が苦手な方や高齢者でもすぐに無理なく始めることができ、安全であることも大きな利点です。
日本でもジョギングブームが続いていますが、本格的なスポーツとしてではなく、日常的にできる運動として取り入れるならウォーキングがおすすめです。自分のペースで毎日続けて健康的な身体を維持しましょう。