酵素×おろし = 酵素の量が増えて吸収もよくなります
Summary
・ジュースで手軽に酵素摂取
・すりおろして食べると酵素が増える
※酵素カケルは、日頃のライフスタイルと酵素の関係性について紹介していく特集です。主に鶴見隆史医師の著書より、生活に役立つ酵素に関係する情報を惜しみなく紹介してまいります。
酵素は、ジュースにしたり、すりおろして食べると効率良く摂取することができます。
食材をすりおろすことで、細胞膜が破れ多くの酵素が外に出てきます。食物酵素は消化酵素の代わりに働くので、消化がすすみ、様々な栄養素の吸収もよくなります。
どうか、最後までお読みいただき、体の中から未来をつくることにお役立てください。
※以下の書籍より引用、紹介
鶴見隆史(2005)薬のいらない体は、酵素がつくる!
医者にかかる前に「食習慣」を変えなさい pp.159~163
(知的生きかた文庫:三笠書房)
酵素を効率的に摂取する食べ方の工夫
鶴見式「酵素ジュース」のつくり方
「酵素をもっとたくさん摂る方法はありますか?」ときどきこんなふうに聞かれることがあります。生野菜や果物から摂る食物酵素を2倍、3倍に増やす方法が、じつはあります。
それは、すりおろして食べることです。
細胞内の酵素はそのまま便として体外に出てしまうこともあるのですが、すりおろすことで細胞膜が破れ、閉じ込められていた酵素が細胞外に出てくるので、体内に吸収される酵素の量はぐんと増えることになります。 消化もよくなり、消化酵素が節約されるため、代謝酵素の働きが活発になって、体調もアップします。
「すりおろし」にとくにおすすめなのは、大根です。
大根には、消化酵素アミラーゼをはじめ、100種類を超える酵素があり、ビタミンCやミネラルも豊富です。
さらに、強力な抗酸化力を持ち、抗ガン作用、殺菌作用のほか、血液をサラサラにする働きもあるイソチオシアネートというファイトケミカルも多く含まれています。これらの物質は、すりおろすことでいっそう効果が高まります。胃の悪い人は、ジャガイモ、大根、ショウガの「おろし」がたいへん効果的です。ジャガイモはもちろん、芽を取り、皮をむいてからおろします。これが意外や意外、胃潰瘍や胄炎の特効薬になるので驚きです。量の目安は、ジャガイモ一個、大根は3 センチ、ショウガはほんの少々と考えてください。
そして、すりおろして食べる果物といえば、なんといってもリンゴでしよう。子どもの頃、病気になったときにすりおろしたリンゴを食べた方も少なくないと思います。
すりおろしは、野菜や果物が持っている酵素と栄養素を最大限に摂り入れることができる、非常にすばらしい食べ方です。おろし金は金属製のもののほうが栄養素をしつかりと取り出してくれます。酵素を手軽にたくさん摂るにはジュースにするのもいいですね。すりおろしと同様、ジュースにすると、野菜や果物の細胞が壊れて、酵素が吸収しやすくなります。
ジュースがいいのは、いろいろな野菜や果物を組み合わせることで、栄養素のバランスがとりやすくなり、味の調節ができるところです。
参考までに、私がよく飲むスタミナジュースを紹介しておきましよう。
①べースはニンジンとバナナ。
②季節の野菜や果物 (キュウリ、トマト、リンゴ、ミカンなど) を好みで加える。
③豆乳とスプーン一杯の黒酢を入れて、あとはジューサーにかければ出来上がり。
ハチミツ、羅漢果(中国原産の甘味植物) などを加えてもおいしく召し上がれます。アルギニンやトリプトファンなどのアミノ酸、抗酸化ビタミンやファイトケミカルもいっぱい摂れて、自律神経のバランスが整い、血液サラサラ、滋養強壮にも効果の高いジュースです。
ミキサーや高速ジューサーは酵素自体を壊しやすいので、ジュースをつくるときは低速ジューサーを使いしぼりかすも一緒に摂るようにしましょう。すりおろしも、ジュースも、酸化しやすくなりますので、つくったら時間をおかないことが大切です。
鶴見隆史医師について
医療法人社団森愛会理事長鶴見クリニック院長。1948年石川県生まれ。金沢医科大学医学部卒業後、浜松医科大学にて研修勤務。東洋医学、鍼灸、筋診断法、食養生などを研究。西洋医学と東洋医学を融合させた医療を実践。米ヒューストンでディッキー・ヒューラ博士などから酵素栄養学を学び、帰国後、酵素栄養学を広める。
病気の大きな原因は「食生活」にあるとして、酵素栄養学に基づくファスティングや機能性食品をミックスさせた独自の医療で、がんや難病・慢性病の治療に取り組み、多くの患者の命を救う。
3~5時間かけ問診や検査・処置を行うため患者数は1日数人に限定。酵素栄養学に基づいたファスティングメニュー(半断食)の提案だけではなく、ホルミシス(微量放射線)を発する玉川鉱石ドーム、ホルミシスサウナ、ゼロ磁場音響チェアでの物理療法。その他、水素点滴やPRA検査、そして、独自に開発し質を高め続けているサプリメントの処方。これらの治療により末期がんや難病に対しても大きな改善をもたらしており、その治療を求める声は国内にとどまらない。
執筆活動も精力的に行い、治癒症例、栄養学、ダイエットレシピなど、そのジャンルは多岐に及ぶ。特に酵素栄養学に関する本は第一人者の著書としてロングセラーとなっている。