生野菜は体を冷やすはウソ?冷え性改善に◎な理由と食べ方
最終更新日:2025年06月19日
鶴見隆史医師は、酵素をたくさん摂るために、生野菜をたくさん食べることをおすすめしています。
しかし、「生野菜は体を冷やすから、ちょっと...」という声もよく聞きます。
そこで今回は、生野菜が冷え性の原因になるのは誤解であること、そして体を冷やさない食べ方の工夫についてご紹介します。
生野菜は本当に体を冷やすのか?
生野菜や果物を日常的に食べていると、一時的に体が冷えることはありますが、
それが冷え性の原因になることはありません。
なぜなら、生野菜や果物には酵素が豊富に含まれており、体内酵素を補うことで新陳代謝が促進されるからです。
代謝が良くなれば血流も改善され、結果的に慢性的な冷え性は緩和されていきます。
冷え性の根本的な原因は、血液がルロー(赤血球が連なって詰まりやすい状態)になり、毛細血管の先まで血液が行き渡らなくなることです。
そしてその背景には、酵素不足による血液の流れの悪化があります。
つまり、一見体を冷やすように見える生野菜や果物は、むしろ酵素の力で冷え性改善に役立つ食材なのです。
酵素を摂るなら「加熱しない」がポイント
食材に含まれる酵素は、48℃を超えると変性し、働きが失われてしまうと言われています。
そのため、腸内環境を整えながら酵素をしっかり摂るには、「生」で食べることが効果的です。
酵素を体に取り入れることで、代謝アップ・血流改善・冷え性の緩和につながります。
冷えを心配して生野菜を避けるのではなく、むしろ積極的に取り入れていきましょう。
生野菜を食べると一時的に冷える理由
生野菜にはカリウムが多く含まれており、これには利尿作用があります。
尿とともに体内の熱が排出されるため、食後に一時的な冷えを感じることがあるのです。
また、生野菜は水分が多いため、一時的に体温を下げやすい性質もあります。
とはいえ、この冷えは一時的なものであり、体に悪影響を与えるものではありません。
生野菜で冷えを感じたときの対策
生野菜を食べたあとに冷えを感じる場合は、体を温める食材と一緒に摂る工夫が効果的です。
東洋医学の「陰陽」理論
中国医学では、食べ物を「陰性(体を冷やす)」と「陽性(体を温める)」に分類します。
生野菜は陰性の食べ物なので、陽性の味噌・黒酢・ショウガなどと一緒に摂るとバランスが取れます。
例:
・味噌や黒酢を使ったドレッシング
・食後に味噌汁やショウガ湯を摂る など
西洋医学的な「酸性・アルカリ性」分類
また、西洋医学では、食べ物を「酸性」「アルカリ性」に分類します。
酸性食品は血液を汚しやすく、アルカリ性食品は血液をきれいに保つ性質があるとされます。
「陰性・陽性」「酸性・アルカリ性」のバランスを意識して食事を選ぶことが、体を冷やさない食べ方のポイントです。
食べ物の性質別分類表
陰性の食物 | 陽性の食物 | |
---|---|---|
アルカリ性の食物 | 酢、果物全般、生野菜全般、香辛料(わさび、こしょう、からし、カレー粉)など | 黒酢、海藻類、梅干し、納豆、そば、味噌、漬物、黒糖、ショウガ、唐辛子、ごま、かぼちゃ、さつまいも、植物油など |
酸性の食物 | 白砂糖(和菓子、洋菓子、スナック菓子、チョコレートなど)、清涼飲料水、酒全般(ビール、ワイン、ウィスキー、焼酎、日本酒)、牛乳、化学薬品の入った食品、化学薬剤など | 肉類、魚類、卵、チーズ、玄米、干物、ショートニング、マーガリン |
まとめ
体を冷やすように思われがちな生野菜や果物は、実は酵素が豊富で、冷え性の改善にも役立ちます。
一時的に冷えることがあっても、食事の組み合わせやバランスを工夫することで、体の内側から温めることが可能です。
冷えを気にして生野菜を避けるのではなく、酵素をしっかり摂って代謝を上げ、腸内環境を整えるために、毎日の食事に生野菜を上手に取り入れていきましょう。