低GI食品で酵素のむだ使いをストップ

低GI食品で酵素のむだ使いをストップ

消化酵素を分泌するすい臓をいたわる

消化吸収するために酵素を必要とする糖質をとり過ぎれば、酵素をむだ使いしてしまいます。そうは言っても糖質(ブドウ糖)は、すべてのエネルギーにとってなくてはならない栄養ですから、まったくとらないのは問題です。

そこでお勧めするのは、低GI値の食品。GI値は血糖値を上げる速さを表します。値が高いものは、たべると素早く吸収されて血糖値をあげます。逆に、低いものは消化吸収に時間がかかり、血糖値の上昇はゆるやかです。

血糖値の急上昇は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンを過剰に分泌し、消化酵素を分泌しているすい臓に負担をかけます。また、インスリンによって糖は脂肪にへと変換されるので、肥満を招く要因にもなります。
酵素をむだ使いしないためには、できるだけGI値が低い食材で糖質をとることが大切です。

フルーツに含まれる糖は身体に優しい

甘いフルーツには糖質がたっぷりと含まれていますが、そのほとんどは消化酵素を必要としない「ブドウ糖」と「果糖」です。糖はつながった分子の数によって単糖類、二糖類、多糖類の3つに分けられます。複数の分子を切り離すときには酵素というハサミが必要ですが、単糖類ではハサミで切る必要が無いため酵素は不要です。
そのため、単糖類である、果糖やブドウ糖が酵素をむだ使いすることはありません。それどころか生のフルーツには酵素がたっぷりと含まれているので糖質を気にせずに食べる事ができます。

単糖類
ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトース

二糖類
砂糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)

多糖類
でん粉、グリコーゲン

高GI(70以上)食品

高GI(70以上)食品

グラニュー糖:110、上白糖:109、黒砂糖:99、どら焼き:95、アンパン:95、フランスパン:93、食パン:91、じゃがいも:90、せんべい:89、はちみつ:88、大福:88、キャラメル:86、うどん:85、白米:84、かりんとう:84、バターロール:83、にんじん:80、こしあん:80、ホットケーキ:80、チョコレート:80、みたらしだんご:79、赤飯:77、やまいも:77、ベーグル:77、メープルシロップ:73、こしょう:73、胚芽米:70、クラッカー:70

中GI(60~70)食品

中GI(60~70)食品

パン粉:70、とうもろこし:70、カステラ:69、そうめん:68、クロワッサン:68、ドライバナナ:65、パイナップル:65、片栗粉:65、白玉粉:65、玄米フレーク:65、長芋:65、カボチャ:65、里芋:64、桃の缶詰:63、パイナップルの缶詰:62

低GI(60以下)食品

低GI(60以下)食品

栗:60、そば:59、銀杏:58、ライ麦パン:58、玄米:56、さつまいも:55、赤米:49、はとむぎ:48、ごぼう:45、春雨:32、アーモンド:30、ピーナッツ:28、くるみ:18、ピスタチオ:18

酵素のむだ使いは身体の不調や、肌トラブルの原因などにも繋がってきます。
日々の食生活で、生野菜やフルーツを食べる機会が少ないかたは、意識して摂るようにするか、サプリメントなどで補いうようにすることで、健康的に美しい身体を維持することに繋がります。

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