ファスティング(断食)のメリットとデメリット

ファスティング(断食)のメリットとデメリット

断食の最大の長所

人間は食べ物を食べることによって生きていることは間違いないのですが、食事は本当に多くの弊害をもたらす。糖化物を食べるとあらゆる不調を起こし、動物性食品を食べ過ぎると、体中アンモニアの残留物(窒素残留物)が蔓延して病気になり、高GI食、特に砂糖菓子を多く食すと、腸内は腐敗だらけになり、こちらも病気になる。
何を食べても最終的には、活性酸素(フリーラジカル含む)が生じて、症状も病気も起こってくる。活性酸素は、酸化・サビ・腐敗である。老化もあらゆる症状(疲れその他)もあらゆる病気が関与して起こっている。
人間は、酸化して老化して病気して死ぬように作られているため、どんなに長生きしても100年。この長さは、地球の歴史から見ると、正に一瞬である。50年で死のうが、100年で死のうが、長い地球の歴史から見ると大差ない。大差はないとは言っても、生きている限り、長寿の方が良いに決まっている。しかも健康で長寿なら、なおさらである。そうでないと生まれた甲斐がない。健康そして長寿は、この世に生きる限り、非常に大切な因子なのだ。そのために必要なことこそ、抗酸化生活である。抗酸化な食生活を普段からしている人なら問題ない。しかし、そんな人はめったにいない。特に病人の細胞は、毒を多く含んでいる。そこでいったんその毒を抜くために断食が必要となるのだ。断食の効果は体内に積りに積もった毒をいったんは外に吐き出し、細胞自体を生まれた時のようにクリーンにすることだろう。赤ちゃんのようになる訳はないにしても、かなりのクリーンな細胞に戻すことができる唯一の方法である。それ故、「メスの要らない手術」と呼ばれるのだ。

断食が効果的な理由

第1:活性酸素を除去

体は断食を長く行うと、体中の細胞が新しく生まれ変わり、良い質になっていくのだが、その時はほとんど酸化しない条件で行われるので、活性酸素の害にさらされにくいのです。活性酸素やフリーラジカルが働かない条件となっているのが断食なのです。

第2:エネルギー効率が圧倒的に良くなる

解糖系エネルギーよりミトコンドリア系エネルギーの方が比較にならないほどにエネルギー産生を行う。解糖系が作り出すATPというエネルギー物質は、2分子だが、ミトコンドリア系エネルギーでのATP産生は何と38分子だ。つまり19倍も多くかつクリーンである。
断食をすると、ミトコンドリア系エネルギーにスイッチが入っていくのだ。このミトコンドリア系エネルギーを出現させるのはケトン体がエネルギー源となっているからである。ケトン体が作動すると、ミトコンドリア系が活性化することが知られている。

第3:がん細胞のアポトーシス化(自殺化)

がん細胞のアポトーシスは、細胞内にある遺伝子のあるメカニズムにスイッチが入った時に起こる。水断食(梅干し付き)を4~6日くらい行うと、このスイッチは押される。このスイッチオンは、しっかりした断食でなくてもかなりの低カロリーな酵素断食でも出来る。

第4:長寿遺伝子(サーチュイン)が活性化される

断食でサーチュインという長寿遺伝子は活性化するのだ。確かにグリーンランドに生息する細菌は、サーチュインが極めてしっかり存在するらしく、極めて過酷な環境での生活をしている生物ほど、サーチュインは活性化されるの。サーチュインが働く条件、それは過酷な条件しかない。水断食をやり、何日かすると、確実にサーチュインが活性化するスイッチが入っていく。

第5:症状の改善とCRP反応の正常化

断食は、毒がどんどん抜けて細胞が新品化する。炎症反応のCRPは驚くほど正常化する。これは患者に断食させるとすべての人がそうなるので間違いない。断食をしっかり行うと炎症がとれ、その結果あらゆる症状(痛みその他)も取れていく。

第6:体中が「抗酸化物質」で満たされる

脳はブドウ糖によるエネルギー消費を止め、ケトン体によるエネルギーを使うようになる。ケトン体によるエネルギーによって、ミトコンドリアのエネルギー回路はしっかり回るようになり、あらゆる細胞が活性化していく。 結局、断食や半断食は、がん(転移があっても)にもあらゆる病気にも有効だが、若返りや健康維持そして長寿にも絶大な効果を発揮するのだ。

断食の注意点と鶴見クリニックの対処方法

2日後から3日後で色々な症状が出やすいことよくあります。例えば、吐き気、気持ち悪さ、嘔吐、悪心、めまい、頭痛、便秘、下痢など。しかしこれは、ほとんどが良くなる前の好転反応なので、対症的に対処し、乗り越えることを鶴見クリニックでは勧めています。
例えば、悪心、嘔吐なら、吐き気止めを飲み足湯やるとか、頭痛なら、一時的に頭痛薬飲み、足湯やるとかです。 乗り越えて、4日もすると、かような反応は、ほとんど無くなるはずなので、引き続き注意深く見ながら続けること多いです。

ロングファスティング(7日間から20日間)の場合。かようなロングファスティングの場合は、やはり、栄養失調や脱水症になる場合もあります。
栄養不足な場合は、フルーツを増やす、生の味噌を増やすと言うような指導をすることが多いです。 脱水症状なら、胡瓜を丸かじりやフルーツを増やしますとほとんど改善します。

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