断食中の好転反応で最も多い症状「便秘」
断食(ファスティング)で最も多い好転反応は便にまつわる症状です。
食べる量が少ないので出ないという悩みがほとんどですが、もともと腸の弱い人は逆に下痢になることもあります。
ファスティング中の便秘の要因には次のようなものがあります。
- 1,食物繊維不足
- 2,良い油不足
- 3,水不足
- 4,酵素不足
- 5,冷え
- 6,高GI食
※GIとは
グリセミック・インデックスの略。食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの。ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表します。二時間以内に150mg/dl以上に達する食物が高GI。140mg/dlまであがるものを中GI。105mg/dl以上いかないものを低GIという。
砂糖、三温糖、黒砂糖、はちみつ、きび糖、メイプルシロップ、白米、餅、ラーメン、ビーフン、じゃがいも、パン、あんこ、せんべい、チョコレートなどのお菓子全般は高GIです
便秘を楽にするためのに。
便秘の改善には様々な方法がありますが、どれがむいているか、効果の度合いは人によって異なります。自分の体質と相性のいい方法を探しましょう。便を長く腸内に溜めておくと腸内腐敗の原因となり、断食の効果が減りますので、どうしても我慢できないときは最終手段として市販薬を使ってください。
良い油をとる
炎症を抑え、血管の壁を柔軟にし、血流をよくするフラックスオイルや菜種油を、スプーンでじかに飲んだり、海藻にかけて食べると油が潤滑油になり、便がスムーズに出ます。
水分をとる
代謝がよくなり、体内の毒素が汗や尿、便によって排泄されやすくなります。1日に2~3リットルは飲みましょう。
食物繊維の豊富な食品をとる
最高の便秘改善法です。まさに食物繊維は便を作る大元。特に海藻の食物繊維は強力で、玄米の食物繊維の10~25倍もあります。おしゃぶり昆布、わかめ、干しひじき、寒天、海苔、ふのり、アオサなどは食物繊維は豊富。良い油と一緒にとると、排便がスムーズになります。
酢の物をとる
お酢は拡張効果があり、やわらかな便にします。短鎖脂肪酸の力が加わり、腸内に発酵を促す善玉菌も増やします。また、食物を低GIにします。
呼吸法
一気に息を吐くことによって、横隔膜が刺激され、その刺激で血流がよくなります。その結果、腸が刺激され、腸のぜんどう運動が活発になり、腸内に溜まったガスや便を排出しやすくします。
それでも出ない人は下剤
毒素の塊である便を長時間腸の中に蓄積させておくのは逆効果です。長く我慢せず、市販薬を上手に使いましょう。イチジク浣腸、生薬を使った漢方便秘薬がベストです。