酵素×痩身

酵素×痩身

Summary


・どうして、 40歳から太りやすくなってしまうのか?
・もっとも大切な代謝酵素の活性
・代謝酵素を上げるためには?
・酵素を多く含む食材、食事。

※酵素カケルは、日頃のライフスタイルと酵素の関係性について紹介していく特集です。主に鶴見隆史医師の著書より、生活に役立つ酵素に関係する情報を惜しみなく紹介してまいります。

肥満はあらゆる成人病の原因、起点になるということが知られています。日頃から酵素に満ちた食生活と、酵素が活性化しやすい習慣を身につけ、いたずらに体重が増加することがないよう配慮したいものです。
酵素によって体の代謝機能が円滑に動くようになり、エネルギーがうまく消費されるようになり痩せやすくなることが知られています。また代謝がよくなり、便秘解消や美肌効果も期待できるのが酵素の良さです。
今回の酵素カケルは、痩身、ダイエットがテーマ。

どうか、最後までお読みいただき、体の中から未来をつくることにお役立てください。
※以下の書籍より引用、紹介

代謝を上げると、もっと健康になる!

鶴見隆史(2018)代謝を上げると、もっと健康になる!
あなたの体が細胞レベルで若返る酵素食 pp.64~
(知的生きかた文庫:三笠書房)

書籍の詳細はこちら

40歳からは「カロリー制限」だけでは痩せない

40歳からは、今まで以上に太りやすくなります。それまでスリムだった人でも、中年太りが気になるようになってくることでしょう。若いころと同じような食生活を続けていれば、おなか周りを中心に、確実にぜい肉がついてきます。実際私のクリニックを訪れる40 代の方も、「たくさん食べていないのに、体重がいつの間にか増えてしまった」と悩んでいる方が多いのです。どうして、40歳から太りやすくなってしまうのでしょうか?

すべては、40歳からは「基礎代謝」が明らかに低下するためです。体は、何もせずにじっとしているときでも、じつは懸命に働いています。呼吸をしたり、内臓を活動させたり、筋肉を動かしたり......、このような生命維持に必要な活動をしているのです。こうした生命活動に必要なエネルギーのことを「基礎代謝」といいます。
じつに1日に消費するエネルギーのうち、約70%は基礎代謝で使用されています。この基礎代謝が、加齢とともにどんどん低下していくのです。 体重1キログラム当たりの基礎代謝基準値(1日当たり)は、男性の場合、18~29歳までは24.0キロカロリーです。ところが、30~49歳では22.3キロカロリー、50~69歳では21.5キロカロリーにまで減少してしまうのです。体重によって違いはありますが、20歳代までは1日に1,520キロカロリーの基礎代謝があった人も、40歳代に入ると1,380キロカロリー、70歳代以上では1,230キロカロリーにまで減っていきます。

女性の場合は、基礎代謝で消費するカロリーが男性より少なくなるので要注意。20~30 代では1,200キロカロリー程度だった基礎代謝は、50代に入ると 1,100キロカロリー、70代以上ではわずか1,000キロカロリーにまで落ち込みます。
では、40歳からは食事制限をして摂取カロリーを減らせばよいのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。たとえ何歳になっても、たんぱく質やカルシウムといった栄養素は、一定量必要です。単純に食事制限で摂取カロリーを減らそうとすると、こうした体に必要な栄養素まで足りなくなる恐れがあるのです。

肝心なのは、代謝を上げる生活習慣を身につけること。余分な脂肪や糖質を抑えた栄養バランスのいい食事をする。また、適度な運動や質のいい睡眠は、代謝を上げるうえで欠かせません。なかでも、とくに大切なことは「代謝酵素」を活性化させること。私たちの体内には、数多くの種類の代謝酵素が存在していて、さまざまな生命活動をつかさどっています。先述したように、酵素は代謝を上げるために必要不可欠なもの。代謝を上げるためには、毎日の食事で、新鮮な酵素をたっぷり含んだ酵素食を摂ることが重要なのです。

酵素は生の食べ物に多く含まれます。生野菜、フルーツ、漬物、キムチ、生の魚はまさに酵素食といえます。
酵素食は、体重管理はもちろん、あなたの健康と美容の特効薬といえます。年齢にかかわらず、生野菜やフルーツはしっかり摂りましょう。とくに40歳を過ぎた方は、毎日の食卓に生野菜やフルーツといった酵素食を欠かさないようにしてください。たとえば、バナナやパパイヤ、パイナップルなどの南方系のフルーツはきわめて酵素が豊富です。こうしたフルーツをデザート感覚で、毎日の食事に取り入れてみてはいかかでしょうか。酵素食は代謝を上げてくれますから、肥満予防にもなります。
こういうと、フルーツに含まれる果糖は太る原因にならないか、と心配になる方も多いでしょう。安心してください。フルーツの果糖は、人体にまったく悪影響がないことがわかっています。

アメリカのマイケル・グレガー医学博士は、フルーツを食べると血糖がどのくらい上がるかを、さまざまな形式で実験しました。その結果、どの実験でも、血糖はちっとも上がらなかったのです。グレガー博士は、フルーツに含まれる老化や病気を防ぐ物質や、豊富な食物繊維が、血糖が上がることを防いでくれているのだ、と結論づけています。そもそもフルーツに含まれる果糖の量は微量です。摂取するのに神経質になるほどではありません。フルーツはいいことづくしの食べ物と覚えておきましょう。日々の食事にフルーツを取り入れていくことは、いつまでも若々しく元気でいるうえでも重要になってくるのです。

鶴見隆史医師について

医療法人社団森愛会理事長鶴見クリニック院長。1948年石川県生まれ。金沢医科大学医学部卒業後、浜松医科大学にて研修勤務。東洋医学、鍼灸、筋診断法、食養生などを研究。西洋医学と東洋医学を融合させた医療を実践。米ヒューストンでディッキー・ヒューラ博士などから酵素栄養学を学び、帰国後、酵素栄養学を広める。
病気の大きな原因は「食生活」にあるとして、酵素栄養学に基づくファスティングや機能性食品をミックスさせた独自の医療で、がんや難病・慢性病の治療に取り組み、多くの患者の命を救う。
3~5時間かけ問診や検査・処置を行うため患者数は1日数人に限定。酵素栄養学に基づいたファスティングメニュー(半断食)の提案だけではなく、ホルミシス(微量放射線)を発する玉川鉱石ドーム、ホルミシスサウナ、ゼロ磁場音響チェアでの物理療法。その他、水素点滴やPRA検査、そして、独自に開発し質を高め続けているサプリメントの処方。これらの治療により末期がんや難病に対しても大きな改善をもたらしており、その治療を求める声は国内にとどまらない。
執筆活動も精力的に行い、治癒症例、栄養学、ダイエットレシピなど、そのジャンルは多岐に及ぶ。特に酵素栄養学に関する本は第一人者の著書としてロングセラーとなっている。

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